230

Voice Blog 「ハウススタジオのお話」

こんにちわ。

ハウススタジオは不思議な家です。
一軒家やマンションの一室をスタジオに改造したこの家には
連日、その日限り、そのドラマ限りの「家族」が住み、「家族」を演じて帰っていきます。

ボク自身、監督生活の中でたくさんの「家族」を作ってきました。
怪獣と戦い、地球を守る「GOKAZOKU隊」という家族、
おじいちゃんやおばあちゃんも交じって部屋でラインダンスを始めるおもしろ家族、
ホーネットワークカメラを上手に使ってコミュニケーションを取っているイマドキな家族。
アンパンマンが大好きな愉快なパパ率いる3人家族、
保険について近所の奥様たちと語り合うママがいるしっかり家族…などなど。
数え上げればきりがないくらいです。

その時だけのパパやママ、その時だけの娘や息子、
その時だけのおじいちゃんやおばあちゃんたちが組み合わせられ、
カメラの前でその時だけの家族を演じます。
それはカメラを通しては実によくできた家族なのですが、
撮影がおわってその家族が去った後のガラ~ンとしたリビングを眺めると
なんだかちょっとせつない気持ちがしてきます。

ハウススタジオは不思議な家です。
それは、「架空の家族が住む、架空の家」…。
誰も住むことのない、「家であって家でない家」…。
おそらく今日もたくさんのハウススタジオでたくさんの新しい家族が生まれていることでしょう。
「おはようございます」に始まって「おつかれさまでした~」と言って消えてゆく
それはそれは不思議な不思議な家族の家です…。

…ということで今日は「家であって家でない家」、
ハウススタジオの誰もいないリビングをちょと切ない気持ちで眺めながらお届けしました。

では、また。