Voice Blog 「ラジオドラマのお話」

こんにちわ。

ラジオドラマは音だけでその全ての世界感が表現されます。
セリフ、ナレーション、効果音、音楽が一体となって
ひとつのストーリーに聴く人たちを導きます。
映像のない分だけ、ラジオドラマは聴いている人の想像をかき立ててくれます。
そんな想像の幅の広いその世界がボクは小さい頃から大好きでした。
音を聴いて色を想像する。音を聴いて表情や仕草を想像する。
それは小さい頃のボクにとってはこの上なく面白い世界でした。
でも、逆に言えば聴いている人の想像力が試されてしまうのがラジオドラマ。
高密度な情報が氾濫する現代は、すべてが丸見え状態になってしまっていて
人の想像力を必要とする幅がどんどん狭められていっているような気がします。
さらに言えば情報過多な環境が人の「五感」すべてを
衰えさせていってしまっているような気がします。
「五感」が衰えれば、さらに人の「第六感」も失われてしまいそうです。
第六感は「気配」を感じる大切なチカラ。
ある種、自分を守るための本能に近いチカラです。
だから想像すること、感じることを研くことは人にとって大切なことだと思います。
そのためにも想像力の訓練のひとつとしてもラジオドラマというものが
これから少しでも増えるようにと願っています。
もちろん作る側に立ったら大変な作業ですけど…。

…ということで今日は録音ブースを眺めながら、ちょっとマジメにお届けしました。

では、また。